21-30 september 2006 in the nest

2006/9/30 (Sat)
30.september'06 @ez   「人工授精」


 ニュースで、向井亜紀さんの
 人工授精で授かった双子のお子さんの出生届けが
 認められたという記事を読みました。

 向井さんにとって、体力的にも精神的にも
 辛い道程であったことは、容易に想像がつきます。
 ひとまず、ホッとしたところでしょうか。

 不妊治療の辛さや、
 子供が授からない不安や寂しさについて
 同年代の女性から話を聞く機会がたまにあります。
 彼女たちの胸の内を思えば
 「向井さん、本当に良かったですね。おめでとう」
 と言いたい気持ちで一杯なのですが
 次世代、人工授精等が進化することによる
 想像もできない弊害を思うと
 気持ちに少し、影がさします。
 
 人間が神の領域に足を踏み入れた時から
 もう後戻りできない、前進あるのみなのかもしれない。
 でもバイオ野菜やクローンアニマル、
 そして工場の大量生産品のように
 人の誕生が扱われる未来が始まっているとしたら
 とてもこわいことです。

 自分で産んだ、元気な子供を二人も授かった私は
 望んでも得られない女性の、奥深い部分までは
 理解できていない、お気楽な立場かもしれないし、
 発言権すらないのかもしれない。
 でも世界の、そして世の中の
 宗教すら飛び越えて
 確実に倫理が変化しつつある
 気配を感じます。

2006/9/29 (Fri)
29.september'06 @ez   「寝坊」


 この頃、youが朝なかなか起きてこない。
 幼稚園にいくギリギリまで寝ていたりするのです。
 今までは5時半に起きるleeと一緒に起きていたのに
 涼しくなって心地良いらしく
 いつまでも眠っています。

 本来なら
 「さっさと起きなさい!」と言うべきところですが
 身体が小さく、何となく弱々しくみえるyou。
 いっぱい食べて、遊んで、眠ってくれるものに
 勝るものはないと思い、
 好きなだけお寝坊させています。

 いっぱい眠った朝は、ゴキゲンの笑顔で
 起きてきます。

2006/9/28 (Thu)
28.september'06 @ez   「お花当番」


 昨日、youの幼稚園の手提げバッグに
 巾着袋に入った、フェルトの小さな
 三つ編みの女の子がありました。
 
 これは幼稚園の「お花当番」のしるし。
 このお人形がまわってきたら
 お庭や草原のお花を摘んで
 幼稚園に持っていき
 お部屋の小さなコップに飾ります。
 買う必要はありません。
 たんぽぽでも、ドクダミの花でも良いそうです。

 先生のおっしゃる通り、
 つゆに濡れた庭の花を摘み、
 ピンクのリボンで飾って持っていきました。
 あまりお花には興味を示さない男の子ですが
 今日はなんだか嬉しそう。

 ところで先日のコウモリ、
 日中も家の中に隠れていたらしく、
 さあ寝ようか…と灯を消したとたん
 バサバサと羽ばたく音が。
 灯をつけると
 手の届きそうな場所にとまっていたので
 kzに虫取り網で捕獲して、窓から逃がしてもらいました。
 youの握りこぶしほどの小さなコウモリでした。

 「コモリさん、ママのところに帰ったんだね。
 また雨が降ったら、かわいそうだから
 コモリさんにも傘をあげたいなあ〜」とyou。
 「コウモリさんの翼は傘にそっくりなのよ」と
 教えたのですが、
 まだコウモリの姿をよく知らないらしく
 怪訝な顔をされてしまいました。
 
 こうして、珍客は一泊二日でお帰りになりました。
 今度は、夕暮れの庭で遭いましょう。

2006/9/27 (Wed)
27.september'06 @ez   「青白い少年」


 山田詠美の「風味絶佳」が映画化されたりと
 いつの時代も中心は青春映画。
 時代が移り変わろうと
 青春と呼ばれる時代は
 「燃える」だけではなくとても繊細な青の時代。
 
 この時代を描いた優れた映画や歌、小説は
 世の中に溢れるほどありますが
 その中で私が特に好きなのが
 忌野清志郎さんの
 「十年ゴム消し」と「エリーゼのために」。
 今から20年以上前のものですが
 「十年〜」は、私小説。
 「エリーゼのために」は、詩集(歌詞集)。
 彼の私小説はどの作家より
 繊細で美しく、今読んでもとても現実的。
 そう、挿絵(十年〜)も彼が描いたもので
 可愛い。
 

 今、彼は闘病中らしいのですが
 どうぞ無事蘇ってください。
 彼のパフォーマンスはもちろん
 いつまでも青白い少年の歌を聴かせてほしい。
 

2006/9/26 (Tue)
26.september'06 @ez   「コウモリ」


 夕食前、kzが吹抜けの壁を指差し
 「アレは何だろう?」というので見上げたら
 壁に黒い小さなローストチキンがくっついている??
 う〜ん…と考えたところで思い当たるモノが。

 「多分、コウモリ…」

 夕方から降り始めた雨を避けて
 開いていた2階の窓から入ったのでしょう。
 そういえば数年前、雨戸を締めようとしたら
 雨戸の戸袋から、バタバタとコウモリが
 飛び出してきたこともありました。

 このあたりはもともとコウモリが多いようで
 夕方になると、明らかに鳥たちとは違う飛び方で
 庭のあたりを旋回しています。

 この小さな珍客、
 今晩我が家にお泊まり…するのでしょうか。

2006/9/25 (Mon)
25.september'06 @ez   「住まい」


 テレビや雑誌に登場する方はもちろんですが
 私の周りでもきれい&お洒落な住まいの方が増えています。
 遊びにいったとき、子供だけでなく
 思わず自分の靴下の裏を確認してしまったりして…。

 たとえ狭いアパート暮らしであっても
 インテリアや雑貨にこだわって、
 アロマの香りが漂っている空間とか、
 極力モノを減らしたストイックな空間とか。
 少なくとも私の周りには
 今流行(なのか?)の「片付けられない」方達はいないようで、
 多分私が最も「片付けられない」タイプだと思います。

 素敵な住まいには
 必ずスタイリングに関するコンセプトがあります。
 大抵は奥様の趣味嗜好によるものだと思いますが、
 一貫性があればあるほど
 クオリティが高い…ような気がします。

 でも
 
 言い訳になりますが
 
 新婚さんとか、核家族とか、独身と異なり
 三世代生活では
 ひとつのコンセプトを貫くことは
 本当に、至難の技。
 1枚の絵を飾るにしても
 相手を思いやる気持ちがあればあるほど
 お互いに妥協しあわなければなりません。
 いくらハイセンスであっても
 趣味の強制は心のどこかにしこりを残すだけ。
 いくら雑誌に出てくるような
 お洒落な空間でも
 お年寄りが心底くつろげる場所ではないらしい。

 ということに気づいて以来、
 家のあちこちに奇妙な土産物や
 捨てるに捨てられない「もったいないもの」が
 増殖するようになりました。
 家庭内の平和は喜ばしい限りですが
 段々、目指すインテリアイメージから
 遠のいている我が家です。
 

2006/9/24 (Sun)
24.september'06 @ez   「とんかつ」


 見事に秋晴れ、
 久しぶりに家族揃って休日を満喫。

 お昼は美味しい「とんかつ」でも
 食べにいこうということで
 こだわりで有名らしいお店に
 行ってみました。
 一見夫婦ふたりで営む普通のお店。
 でもジャズが流れ、
 店主の言葉の端々に
 「とんかつ」に対するこだわりが感じられ
 なんとなく緊張感が高まりました。

 しかしそんなことにはお構いなしの子供たち。
 BGMにそぐわない私たち家族の様子に
 なんとなく周囲の冷たい視線を感じたりして。
 そう、最近では
 お子様に親切なファミレスのようなお店が多いのですが
 ここはとても大人向けなので
 子供用メニューはもちろん、子供用食器などもありません。

 極めつけは
 「こだわりのレアのロースとんかつ」を食べたlee。
 「こんな生のとんかつはおいしくない、食べたくない!」などと言い出し
 youも口に入れたものを出してしまうという始末。
 子供をなだめすかし、店主や他のお客さんを気にして
 あわてて食べた「こだわりのとんかつ」の味は
 ファミレスのとんかつ定食以下…でした(気分的に)。
 子供たちも満腹にもなれず、叱られてばかりで
 最悪のランチだったかも。

 そういえば数年前、
 無謀にも幼いleeを連れて
 青山の有名なイタリアンレストランに行った時
 素敵なディナーの予定だったのに
 胃が痛くなるような思いで
 お店を後にしたことがあったっけ。

 やはり子連れの食事に
 リサーチは欠かせない…と思い知りました。
 あと数年はファミレスと回転すし中心かなあ…。
 

2006/9/23 (Sat)
23.september'06 @ez   「切手」


 注文していた子供の本が届きました。
 
 郵便小包だったので
 表面には切手がぎっしり。
 しかも小額ながら
 日本の歴史や皇室に関する記念切手ばかりだったので
 シャラポアのような外国人コレクターなら
 とても喜んだだろうな、と…。
 
 残念ながら、
 日本人でコレクターでもない私は
 ほんの少し心が痛みます。
 日本の国旗や、仲睦まじい皇太子夫妻の
 笑顔のぎっしり並んだ包みを
 燃えるゴミの収集日に出すことを。
 
 お正月のお焚き上げでは
 こういうものも燃やしていただけるのかしら。

2006/9/22 (Fri)
22.september'06 @ez   「ツリーハウス」


 9月からオンエアのネスカフェのCM、
 唐沢寿明さんと一緒に出演している方は
 ツリーハウスクリエイターの小林崇さん。
 ツリーハウスは大好きですが
 マニアではないので、そういう方の存在は全く
 知りませんでした。(多分、kzも知らないでしょう)
 こういうことがキッカケで
 ちょっとしたツリーハウスブームが来るかも?
 
 私の理想としては
 ごくごくフツーのサラリーマンのお父さんが
 狭いマイホームの庭に
 不器用ながら、溢れるアイデアと
 廃品利用で作った自己流ツリーハウスが
 各家庭ひとつずつあるっていうのが、
 いいなあ、と思っています。
 キャンプ用品や工具にこだわるお父さんは多いのですが
 「ブランド」ではなくて
 「ハンドメイド」とか「オリジナル」にこだわった方が楽しいはず。
 小さい子供たちはとても興味があると思うし。

 手間はすごくかかるけど、達成感はある!
 kzにもがんばってもらおう…。

2006/9/21 (Thu)
21.september'06 @ez   「生活術」


 図書館で本を借りるとき
 子供たちの絵本を12冊、私が読む本を3冊
 借りるようにしています。
 キッチリ15冊にしないと
 借りた册数を忘れてしまい、
 返しそびれてしまうことがあるからです。

 私が自分のために借りるのは
 クロワッサンや花時間、サライなどの雑誌、
 あるいは軽いエッセイなどがほとんど。
 子供の送迎の合間に車の中で読むためのものなので
 一気に読みたくなるような推理小説や
 長編ものはとりあえず、パス。
 予約するのはなんだか面倒なので
 ベストセラーも借りたことがありません。

 今回は大橋歩さんの生活術エッセイ。
 大橋歩さんは、私が子供の時から
 有名なイラストレーターですが
 イラスト同様、ご本人もイメージが変わらない方です。
 ややストイックな暮らしぶりは
 もしかして最近では流行らないのかもしれませんが
 それが彼女の醸し出す清潔感なのかもしれない。
 そして、中性的、ちょっとキャラクター的。
 彼女のようにスッキリとは生活できそうにないけれど
 明るい気分で「掃除しなくちゃ!」と
 思えてきます。


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