bookshelf ABCDE
子供部屋の古びた本棚には、新旧さまざまな本が並んでいます。
年齢・性別・趣味などによってその選びかたは異なりますが
読書は「旅」のようなもの。
同じ場所に何度も訪れたり、途中で引き返したり、まだ目的地はありません。
読書三昧覚え書きの一部を記します。



BOYSROOM
HOME


あらしのよるに

きむらゆういち(作) あべ弘士(絵)

この続編として「あるはれたひに」「くものきれまに」「きりのなかで」「どしゃぶりのひに」「ふぶきのあした」。
アニメにもなっていますが、やはりあべ弘志さんの絵がいい。
そういう意味でNHKの中村獅童が声優を演じ、原画を活かした作品は大人にも見応えがありました。
その番組で子供たちもこの作品を知りました。2004.6






アナグマのもちよりパーティ

ハーウィン・オラム(作) スーザン・バーレイ(絵) 小川仁央(訳)

「パーティ」ということばが大好きな子供達はタイトルだけでわくわく。
合理的なもちよりパーティというシステムもいい。
ちょっとみじめなゲストのもぐらが、ちょっとしたことでパーティの主役に。
恥ずかしがりやの子供にはまぶしく思えたかも。2005.12






あかいくるまをさがせ

岡村好文(作・絵)

さまざまなどうぶつと乗り物が出てくるので
小さい男の子にとっても楽しい。
2006.2







ブルートレインほくとせい

関根栄一(作) 横溝英一(絵)

乗り物、特に電車が大好きな2歳のyouはこの「のりものシリーズ」が大好き。
乗り物の外観やトンネルや陸橋なども興奮して見ています。
「乗り物大好き」を卒業してしまったleeはストーリーにワクワクするらしいのですが
やはり食堂車には興味津々でした。2005.10






ぼくの家から海がみえた

小林豊

中東の家族の日常。
ほのぼのとした日々に心暖まるお話。子供たちも楽しそうに聞いています。
でも大人には、この物語の奥にある戦争の匂いを感じずにはいられません。
素朴な絵は少年の心象風景でしょうか。2005.10






ぶたのたね

佐々木マキ(作・絵)

ブタよりのろまなオオカミは、ブタを食べてみたいのにブタにバカにされている。
手に入れた「ぶたのたね」を蒔くとブタが大豊作…。
ちょっとシュールなお話で私たちを惹き付ける佐々木マキさん。2005.10
現代的な感覚の方です。






ビルはたいくつ

リズ・ピーション(文・絵) ほむらひろし(訳)

飼い犬のビルは毎日とてもたいくつ。
でも飼い主のピックルさんは毎日忙しい。
ある日突然「たいくつ」から開放されたビルは…というお話。
子供は素直にゲラゲラ笑って聞いていましたが、本当はヒマそうな大人に読んであげたい。2005.11







ばけばけ町のべろろんまつり

たごもりのりこ(作・絵)

同じシリーズの本「ばけばけ町へおひっこし」が楽しかったのでこれも借りました。
前回同様カラフルで気味悪くて明るい絵とお話。
子供も不思議な絵を隅々までじっくり見て楽しみました。
おばけや動物などを、子供は人間と同等の生き物だと捉えているのがいつも新鮮に感じられます。2005.12







ぼくたちのいちょうの木

清水道尾(文) 福田岩緒(絵)

幼稚園のシンボル、いちょうの木を切ることになった時
園児たちは最後まで必死になって木を守ります。
世の中は無情で、思い通りにはいかないけれど
きっとなにか良い解決策もあるはず、と思わせてくれました。2006.1







ぼくの村のクリスマス

ソフィー・クニスキー(文・絵) 波木居慈子(訳)

まだクリスマスの意味を知らない子供たち。
おいしいものとプレゼントだけで喜んでいる彼等に少しずつ教えてあげたいと思い、選んだ本。
海外(フランス?)の年末の賑やかな雰囲気が漂う絵。
大家族の暖かさも伝わります。2005.12







ぼくきょうだけいえでする!

福田岩緒(作) 

大きくなってくると、きっとこんな事を考えるようになるのでしょう。
こんな可愛い家出なら大目にみてあげたい。
たまには冒険も必要だし。2006.2







バクのなみだ

あまんきみこ(作) 安井淡(絵)

せつないおはなしが心に残るあまんきみこさんのお話。
夢を食べるバク、大好きな女の子のために夢を食べ過ぎて。
絵も優しい。 2006.2







ブランコあそびにいくんだい

ケイト・クランチィ(ぶん) ジェイマイマ・バード(え) やなせなおき(やく)

とてもスピード感があります。
猫の素早い動きをページの流れで上手に表現しているので
知らず知らず、左から右へ視線が移動していきます。
あっさりしたティストの絵がイマ風。2006.1







ベッドに10にん

メアリ・リース(さく・え) おかせいこ(やく)

我が家も親子が必要以上にくっついて、まるでブタの親子のように
眠っています。ひとつのベッドに子供がたくさん寝ている姿がかわいい。
ちょっといじわるそうな表情もいい。
10人が似ているのに、それぞれ全く違うところも楽しめます。2006.1







チビクロさんぽ

へれん・ばなまん(げんさく) 森まりも(ほんやく・かいやく)

最近一番私にとって衝撃だった絵本。
パロディなら構わないのですが、いたって真面目に取り組んでいるので。
人種差別の「くろんぼ少年」を「黒いチビ犬」に置き換える意味が果たしてあるのか?
leeは、やはり少年が主人公の方が面白いと言っていました。2006.1







どろんこハリー

ジーン・ジオン(文) マーガレット・ブロイ・グレアム(絵) わたなべしげお(訳)

我が家にも犬がいるのでつい比べてしまうらしい。
泥んこや家出は子供にはとっても魅力的なこと。
ハリーの小さな冒険は幼い子供たちには大好評。
続編も楽しかった!2003