ログハウスを育てる。

「引越」

「引越」といえば、そこに住む人と荷物だけが移動するというイメージですが、ログハウスの場合、「家」ごと引越することができます。「引越」というより「移築」と言ったほうが正しいのでしょうね。愛着を持って長期間住むことができるのもログハウスのメリットでしょう。ログを解体、移動し、再度組上げる。再利用している部分はログ本体・構造材(垂木・根太など)。仕上げ材などは新しいものを使います。そのまま移築すれば、「古さ」を感じさせる味わい深いログハウス、再塗装すれば全く異なるイメージの新築風に生まれ変わります。ただひとつ残念なことは、「移築」は「新築」並みに費用がかかってしまうということです。どうせ引越すなら、新しい家に住みたいと考える人は多いでしょう。でもね、「移築」することによって「リデュース」「リユース」「リサイクル」に大きく貢献できるのではないでしょうか。決して多くはありませんが、実行されている方もいらっしゃいます。写真一番上は移築前、真ん中は移築後。下は再塗装して生まれ変わった姿です。安い物をどんどん買って、どんどん捨てる。そんな「使い捨て」するような時代はとっくに終わっていると思うんです。「捨てない勇気」ありますか?
難しいですよね、かなり。






























「まな板」

まな板、今は白いプラスチック製が主流のようだが、ezはずっと大中小の木製のまな板を使っている。長く使っていると、漂白しても次第に黒ずんでくるようです。また表面に凹凸ができてしまい、使いづらくなってくるというので、こうして時々縁側で、表面を薄く削ります。道具がないとなかなか面倒ですが、持っているなら使ってみる。修理しながら長く使うこと、そうすればこんな物にさえ愛着が沸いてきます。














「リートフェルト」

リートフェルトという人は家具職人でありデザイナーであり建築家のオランダ人です。この人の家具作品を見ると、私だけかもしれませんがログハウスの構造と似たところから、いつものワンパターンのログハウスのスタイルから脱却したデザインはないものか考えてしまいます。また色の使い方も参考になります。今、他のログハウス会社も少しづつでありますが、今までにないスタイルのプランを発表してきています。デザイン優先で、住みやすさやログハウスの持っている優れた部分が失われてしまっては問題ですが、幅広い人たちに、山小屋のイメージだけでなく、
もっと受け入れられやすいログハウスのスタイルを提案していくことは僕の課題でもあります。





















「無添加マンション」

新語情報「無添加マンション」って?飛島建設が2005年10月より始めたリフォーム事業。新築やリフォーム後の「シックハウス症候群」を防ぐために床材にマツやナラを使い、壁にはしっくい、接着剤には米でつくった糊など、厳選した天然素材を使い断熱材には炭化コルクを使うほか、防水・防かび加工には化学薬品ではなく、柿渋を塗る。兵庫県西宮市に本社のある工務店の「無添加住宅」が、木材や糊などの資材供給で協力。…ということですが、昨今のマンションの話題といえば「構造」。消費者もこういう口当たりの良い商品名に流されるほどお気楽ではいられないはず。真剣に「無添加」を目指すならやはり「ログハウス」に尽きるのではないでしょうか。





「インテリアのカタログ」

ログハウスのインテリアを考えるとき、あまりに「パイン材」とか「無垢材」とかにこだわりすぎると、ぼんやりとした印象の部屋になりがち。ログハウスとは一見無関係に見える「イマ風」なインテリアも、意外と参考になるので、ぜひ見ておきたい。どうせ見るなら幅広く見てみたいので、ショップのカタログを取り寄せることをおすすめします。たとえば「アクタス」や「コンランショップ」のような大手のカタログは、
残念ながら有料ですが、値段以上に中身が濃い!(と思う)結構お高い商品もあるのですが、モノによってはアイデアだけいただいてハンドメイドするのも良いのでは。我が家ではさんざんチェックした挙げ句、最後は「入浴の友」となり、2倍の厚さになるまで舐めるように見るので、普通の雑誌を購入するより、かなりお得感があります。










































「リペア」

作家の林真理子さんがコピーライターだった頃、量販店用の広告コピーとして
「つくりながら、つくろいながら、くつろいでいる。」というコピーをつくったそうですが、まさに日常生活はその通り。ログハウスに住むなら尚更かもしれません。そこで梅雨の晴れ間に我が家も繕いモノでもしようと思い立ちました。ひとつは10年前に購入したイタリア製ダイニングテーブル(お洒落な椅子も揃っていましたが、華奢だったため僕がすべて破壊してしまいました…)、もうひとつは中古英国家具のティーテーブル。どちらも天面を、アンティークのオ−ク材の家具に近い色に塗り替える予定。材料は油性カラーニス。まずは表面の塗装をサンダーできれいに均一に落とします。ティーテーブルはマグカップの輪ジミ(?)だらけ、ダイニングテーブルは明るいオレンジ系の茶色なので、どちらも前の塗装が残らないように丁寧に。その後は薄くカラーニスをムラにならないように塗って半日乾かします。乾いたら今度は200番位の目の細かい仕上げ用の紙ヤスリを手で軽くかけます。木の粉などきれいに拭いてもう一度塗装。再度乾かして今回は終了しましたが、もう1回位塗った方がいい色になったかも。でも、今まで気になっていた部分がきれいになって気分もスッキリ。周りの家具に馴染む色合いが出せました。




「再生段ボール素材」

とかくチグハグになりがちなログハウスのインテリア。今回はできるだけスッキリ、部屋をシンプルにまとめる方法。スッキリ見せるにはファッションなどと同じ要領でできるだけ同系色でまとめること。そこで多くの人はパイン材の家具などを配置しますが、さらにもう一押し。ファイルケースなど今までバラバラに集めたプラスチック素材で間に合わせていたものを再生段ボール素材に統一してみるというアイデア。写真は無印良品のブックシェルフのカタログ写真ですが(ログハウスではありませんが)スッキリシンプルだけどナチュラルでエコな感じ、いいですよね。値段も手頃なので背景に馴染むように同じサイズのものを揃えて使うと効果的です。そうすれば室内で最も目立たせたいオブジェなどがとても引き立つと思います。というわけで、無印良品の再生段ボールグッズや布製品はログハウスのインテリア小物としてかなりおすすめ。
最近はログハウスの展示場などでも使われているようだし。でも残念ながら、無印良品の木の家具はやはりログの迫力に負けてしまうので、バランスが悪い気がします。








「悪徳リフォーム業者」

写真とは無関係ですが、最近メディアを賑わしているリフォーム詐欺事件について。我が家にも毎日のように「無料点検」「リフォーム」の勧誘がやってきます。ログハウスは一般住宅と異なる部分が多いので若干勧誘も少ないと思いますが、その代わり、「ログハウスのプロ」が勧誘に来るので思わず納得してしまう場合も。でもその場でサインして依頼してしまうのは危険です。少なくとも家族で相談すべき、できればセカンドオピニオンを探して意見を聞くべきだと思います。ログハウスを購入したメーカーや建築した工務店と深い信頼関係を結んでいればトラブルに巻き込まれることはないのですが。また、メンテナンス保証の内容や時期も確認し、疑問点はまず購入メーカーや工務店に問い合わせるべきだと思います。それから、悪徳業者は老人宅を狙うケースが非常に多いらしいのでご両親と同居してない場合は時々様子をうかがった方がいいですね。「遠くの親戚より近くの悪徳業者」ってことも結構あるらしいので。





「ログの汚れ落とし」

ログハウスも建てたばかりは美しい白木だが、歳月を経ることにより一般の家と同様、壁の汚れが気になってくるはず。白い木肌がだんだんと褐色へと変わっていくことは自然のことだが、煙草のヤニやホコリ、油分など生活していく上で徐々に汚れが重なっていく。でもログ壁専用のクリーナーはなかなか見つからないし、普通の住宅洗剤もシミなどが心配…。
そこで、僕がいつも使って重宝しているスグレモノをご紹介! 写真の「 メラミンスポンジ 」。
「激落パパ」など商品名はいろいろあるが、効果としてはどれもそんなに変わらないと思います。気になる部分を濡らしたメラミンスポンジで消しゴムの要領でこすり落とすだけ。スーパーなどで簡単に手に入るし、汚れはよく落ちるし、ログのダメージもない。掃除道具のひとつとして常備することをおすすめします。







「アクセサリー」

アクセサリーというと語弊があるかもしれませんが
ログハウスならではのアクセサリーというものがあると思います。
単に飾りということではなく、実用も兼ねたアイテムです。一番最初に思いつくのはやはり薪ストーブ。ログハウスは薪ストーブが最も良く似合う建物だと思います。他にもいろいろあると思いますが、「風見鶏」もそのひとつ。ヘタをするとメルヘンチックになりすぎるのですが、ナチュラルカラーのログには鋳物の風見鶏が良いアクセントになっています。木製の手作りの風見鶏も耐久性さえキッチリ押さえれば素敵なシンボルになりそうです。その他にもポストや遊具、ガーデングッズなど素材やカラー、テーマを決めてログハウスを彩るアクセサリーを揃えていくのはオーナーの楽しみのひとつといえます。







「出窓」

(写真とは無関係ですが)以前年末にロンドン郊外に旅行に行った時のことです。ホテルではなく友人の知り合いの家に泊めていただいたのですが、廻りはごく普通の住宅街でお店もほとんどない静かなところでした。でもどのお宅の窓辺にもクリスマスの小さなイルミネーションやディスプレイが。室内用ではなく、外を歩く人を楽しませるために飾られているのです。決して派手なイルミネーションなどではないのですが素朴で心暖まるメッセージが綴られていて、凍えるロンドンの夜の散歩を楽しませてくれました。出窓とは本来こういう使い方をするものなのでは…?出窓の装飾についてちょっと考えさせられました。





「些細なこと」

ログハウスのインテリアを素敵に見せるコツは、ワイルド系にこだわってないなら、些細な部分にも気配りすると見違えるほどおしゃれに。テーブルやベッドをパイン材に…ということにはこだわるのに、ダストボックスやハンガーは黒いプラステックのもの…なんてことがよくあります。毎日暮らしていると気付かないことですが、こんな些細な部分が分かれ目なんです。高価なものではないけれど、ちょっと気のきいた生活小物。フリーマーケットなんかで探すのも楽しいものです。





「生活様式」

生活様式は国や民族だけでなく年齢や家族構成、地域、職業などによって異なります。ふとん派もいればベッド派もいるし、正座派もいればイス派など様々です。でもその様式をきちんと見直したことってありますか?絶対コタツと座ぶとんといっていたお年寄りがソファーの良さに気付いてから足が楽になったとすっかりイス式の生活に…。なんとなく習慣で見過ごしてきたことって実はたくさんあるかもしれない。確かに和風であることは日本人にとってとても大きなメリットがあるでしょう。でも同じようにヨーロッパなど海外の素晴らしい生活様式も試してみる価値、おおいにあると思いますよ。




「家ごと引っ越し」

左の写真はマシンカットですが、2004年に東京から栃木へ移築したものです。最近人気の古民家、移築の難しさがよく取り沙汰されますが、それに比べたらログハウスは随分単純です。巨大な木製のレゴブロックと言えばわかりやすいかな…。実際には、木は生き物ですから,伸縮したりいろいろあって大変でしたが。引っ越し先に持っていける家といえば、ログハウスしかないでしょうね。そういう意味でも「一生モノ」といえます。






「メンテナンス」

お客さんのログハウスの再塗装に立ち会った時、leeも一緒についてきて、雪遊びをしていました。
ログハウスにメンテナンスは欠かせません。たまに塗装などのメンテナンスを怠って、朽ちているログハウスを見ると無性に悲しくなります。
一般住宅では10年位は全くメンテナンスなしでも大丈夫かもしれません。でもログハウスは車並みにいろいろなことが必要になります。
その手の入れようで20年、30年後大きな差が出てくるのです。






「懐かしのブルータス」

ezは20〜30代ずっとBRUTUS の愛読者で、
自分とは懸け離れた世界に、うっとりしていたものでした。東京から栃木に引っ越すことになったとき、10年以上分の古本を神田に売りにいった際、女性誌は驚くほど安かったのにブルータスはとてもいい値で引き取ってくれたのが印象的です。今手元にある当時のブルータスはほんの少しですが、なぜかこの1册は手放せませんでした。それはスタイリストの津田晴美さんの「気持ちよく暮らす100の方法」という記事が気に入っていたからです。仕事で、または自宅のインテリアなどを考える時いつも引っぱりだして読んでいます。怠惰な日常の末、身の回りにどよ〜んとした空気が淀みはじめる…、そんな時ぜひお読みください。この雑誌は残念ながら10年前のものなので見つからないと思いますが、この記事は津田さんのエッセイ集気持ちよく暮す100の方法に収められているようです。
潔さが素敵です。











「BBQコンロ」

和風建築の我が家ですが、ガーデンパーティーに
憧れて、庭の隅にバーベキューコンロを作りました。レンガを重ねた単純な作りですが、一応プロらしく(?)水平などキッチリとっています。後から思えばもっと工夫次第でピザ焼き釜や燻製釜にも応用できるものになったんですが。これからの季節、庭で手軽にBBQ、そしてビール…。スペースがある方にはぜひおすすめします!アウトドア用のコンロもいいですが、片付けが楽だし!!












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