bookshelf KLMNO
子供部屋の古びた本棚には、新旧さまざまな本が並んでいます。
年齢・性別・趣味などによってその選びかたは異なりますが
読書は「旅」のようなもの。
同じ場所に何度も訪れたり、途中で引き返したり、まだ目的地はありません。
読書三昧覚え書きの一部を記します。



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こいぬのうんち

クォン・ジョンセン(文) チョン・スンガク(絵) ピョン・キジャ(訳)

親が思わず涙してしまう絵本。
小さい男の子は「うんち」という言葉に反応して大喜びしてしまいがちですが。
うんちくんの姿が生まれたばかりのyouの姿とダブッてしまい親は涙、涙…。
意外と子供はクールでしたが。2004.4








クックとプッケ いたずらだいすき

エルジェ(作) ほりうちもみこ(訳) 

見開きページで完結するショート漫画。
タンタンと同様、フランスっぽさがいっぱい。
ベレー帽にタートルネック、ハイソックスの少年。
ヌーベルバーグに出演していた少年のよう。2005.11








いろはのかるた奉行

長谷川羲史(作・絵)

いろはかるたをギャグでアレンジ。
愉快なイラスト解説とオヤジギャグで「ゾロリ」好きな息子も夢中。
例えば「年寄りの冷や水」が「年寄りのミミズ」。
各々に絵と解説があって大人も思わず笑えます。2006.1






色の女王

ユッタ・バウアー(作) 橋本香折(訳)

モノトーンに赤青黄の色鉛筆だけのシンプルな画面が
驚くほどいきいきと躍動感があってダイナミックな世界を作り上げています。
もとは様々な賞を受賞したTV映画だったからかもしれません。
それにしても親子で楽しめる素敵な絵本!ぜひ映画も見てみたい!!2006.2






14ひきのこもりうた

いわむらかずお

この本もシリーズ化されていますが、どれもみな楽しい。
懐かしい風習や生き物の姿が大人にも楽しめます。
いわむらかずお絵本の森美術館はお気に入りの場所。
この絵本の舞台になっている場所です。2003






10ぴきのかえるのふゆごもり

間所ひさこ(作) 中川道子(絵)

子供達が気軽に楽しめる「10ぴきのかえるシリーズ」。
マンガっぽいかえるたちに親しみが涌くみたい。
図書館でleeは必ずこのシリーズを選びます。2006.1







ジュマンジ

クリス・バン・オールスバーグ(さく) へんみまさなお(やく)

映画「ジュマンジ」の原作。
原作はかなりシンプルなストーリーなので小さい子にも楽しめそう。
特に鉛筆の挿絵が素晴らしい!
映画とは違うスケール感があります。2006.7






かいけつゾロリ

はらゆたか(作・絵)

テレビアニメも毎回早起きして必ず見ています。
まだひらがなが読めないうちからこの本をながめて喜んでいました。
何十冊もシリーズがあるので何かいいことがあった時にプレゼントしています。
5歳になってからは自分で「ゾロリしんぶん」を作ったりして遊んでいます。2004






けんかのきもち

柴田愛子(文) 伊藤秀男(絵)

学童保育の現場を子供の視線で描いていて
絵の雰囲気も子供が親近感を持つようなタッチなのでつい引き込まれてしまいます。
小学生になればさらに親近感がわくのではないでしょうか。
特に元気な男の子たちは。2004.5






かあさんまだかな

イ・テジュン(文) キム・ドンソン(絵) チョン・ミヘ(訳)

絵本も韓流の流れで。
戦前戦後を思わせるプラットホームで母親を待ち続ける坊や。
ただそれだけの描写をゆっくりと語っています。
結末が描かれないもどかしさ。そしてちょっと悲しい。2005.11






きつねのホイティ

シビル・ウェッタシンハ(さく) まつおかきょうこ(やく)

作者がスリランカ人なので、本全体から漂う異国情緒。
キツネの表情にも不思議な色気があって、中東に馴染みがない私達には新鮮。
笑顔が絶えないたくましいおかみさんたちも素敵。
2006.1






きんぎょのおうち

高部晴市

主人公のフーちゃんがおかっぱ頭で懐かしい雰囲気のキャラクター。
ペットの金魚のアカさんとの不思議な冒険、交流。
leeはとても気に入ったようで何回も読んでくれとせがまれました。
何冊かシリーズもあるようです。2005.12






きっとみんなよろこぶよ

ピーター・スピアー 松川真弓(訳)

主人公兄弟が両親の留守中に家中を極彩色のペンキで塗りまくってしまうのですが。
すべてペイントしつくして大満足な子供たち、ここでお話はおしまい。
leeは、きっとこの子たちは後でこっぴどく叱られるのだろうと想像し
何だか後味が悪かったらしい。…心配性です。2006.2






くりおさん

フジモトマリ

たまたまBOOKOFFで買った絵本。
幼児向けではないと思うのですが、leeがとても気に入ってしまい
イラストをよくトレースしていました。
彼のツボがまだよくわかりません…。2004.12






くませんせいはおいしゃさん

正岡彗子(文) 末崎茂樹(絵)

病院を怖がる子供たちを安心させる目的の絵本はたくさんありますが
この本はその中でも、説教っぽい部分がないので、本当に楽しそう。
特にキャンプごっこは家で真似してみたいと思っているらしく
シーツのテントの張り方をいろいろ検討していました。2005.11






機関車のぼうけん

ウィルバート・オードリー(作) ガンバー&ピーター・エドワーズ(絵)

「機関車トーマス」の原形。まだこれでは、トーマスは主役ではありません。
テレビアニメのような立体アニメではなく、リアルな水彩画の絵。
小さいサイズの本ですが、文章量が多いので、ちょっと読むのは大変かもしれません。
見なれない顔のトーマスでしたが、子供たちは喜んでいました。2005.11






くんちゃんとふゆのパーティー

ドロシー・マリノ(作) あらいゆうこ(訳)

冬ごもりする熊の親子のおはなし。
こぐまのくんちゃんの素直な優しさがほほえましい。
二色のシンプルなペン画なのに豊かな雰囲気。
シリーズはどれもおすすめ、小さな子も喜びそう。2005.12






きつねのおふろ

国松エリカ

獲物を待ち伏せするためにはじめたきつねのお風呂やさん。
お話も楽しいのですが、絵がとてもいいカンジ。
お風呂の温かさが伝わります。
どの動物もかわいいし、きつねも憎めないキャラクター。2005.12






きみなんかだいきらいさ

ジャニス・メイ・ユードリー(ぶん) モーリス・センダック(え) こだまともこ(やく)

サイズも小さく、三色刷りの絵本。
でも仲良しの男の子ふたりの描写が上手。
まるでleeとyouのことかと思うほど。
男の子の可愛らしさが最高。ママのお気に入りの本。2005.12






かたつむりのマルゴー

A・クリングス(作) 奥本大三郎(訳)

鮮やかな色彩が楽しい「庭のなかまたちシリーズ」。
この他にもハエやのみ、みつばちなど様々な主人公がいます。
作者は美しい花柄で有名なウンガロでテキスタイル担当だったらしい。なるほど納得。2005.12








こりないふたり

エルジェ(作) ほりうちもみこ(訳)

クックとプッケシリーズ。
あまり字が読めない子供にもわかるらしく
ひとりでながめては、クスクス笑っています。
2006.1










きつきつぎゅうぎゅう

ジューリア・ドナルドソン(ぶん) アクセル・シェフラー(え) ながくぼれいこ(やく)

民話のような教訓めいたお話ですが
ことば遊びのような文章とちょっとイジワルそうな絵で
とても楽しく読めました。
どこの国でも共通する考え方ってありますよね。2006.1






ルーシーと宝さがしの旅

フロランス・グラジア(文) イザベル・シャルリー(絵) 高田万由子(訳)

ワニのアリステール・シリーズ。
ワニとねずみの友情、しかもねずみの方が気が強い。
今回は冒険ものなので特に楽しかったみたいです。
2006.1






みかん

中島睦子(作) こうやすすむ(監修)

物語ではなく、みかんとは…とはという理科っぽい本。
私とは違い、こういう本も結構好きらしくよく眺めています。
読み聞かせをしながら、大人も勉強になります。
2005.12






みにくいシュレック

ウイリアム・スタイグ(文と絵) おがわえつこ(訳)

多分映画「シュレック」の原作だと思います。(映画を見ていないので定かではありませんが)
でも映画とは違い、シュレックは最後まで性格が悪く、みにくく
結婚した姫も同じくみにくく性格が悪いのですが、本人たちは大満足。
割れ鍋に…という典型的なカップル、ほほえましくハッピーエンド。2005.12






みっつのねがいごと

マーゴット・ツェマック(文・絵) 小風さち(訳)

誰もが知っている民話、みっつだけ願いごとが叶うおはなし。
誰もが「私だったら…」と思わずにはいられません。
この本を読むと大きなアツアツのソーセージが無性に食べたくなります。
2005.12






まりーちゃんとひつじ

フランソワーズ(文・絵) 輿田準一(訳)

私は幼い頃この絵本を読んで、子供が生まれたら必ず
まりーとぴえーるという名前にすると決めていました。
この本は男の子より女の子の方が喜ぶようです。
小さいうちは「ぱたぽん」という不思議な音に反応していました。2003






ミラクルゴール

マイケル・フォアマン(作・絵) せなあいこ(訳)

サッカーに興味が出てきたので、こういうお話も大好き。
優しい水彩画とちょっとセンチメンタルなお話なので
小さい子には多少物足りないかも。
爽やかな一冊です。2005.11






めがねなんかかけないよ

レイン・スミス(作) 青山南(訳)

小さい子にはちょっと絵が無気味かも。
幼稚園でも眼鏡をかけている子がいるので眼鏡には興味津々。
眼鏡嫌いの子にはぜひ。2005.11








まち

小林豊

小林豊さんの絵本は、舞台が日本であってもアフガニスタンであっても
懐かしさと少しの哀愁を帯びた絵が特徴です。
この本は日本が舞台ですが、時代が今なのか、ずいぶん昔なのか微妙で
それゆえに、大人は大人なりの目でじっくりと楽しめると思います。2005.12






七わのからす

グリム童話 フェリクス・ホフマン(絵) せたていじ(訳)

原作に近いグリム童話はやっぱりコワイ。
日本の民話、昔話も外国の民話も子供に媚びていない分、やっぱりコワイ。
少女が鍵の変わりに自分の小指を自ら切り落とすなんて、親ならみんなわが子には見せたくない場面。
でもこういう部分に無頓着な現代の子供たちは、危機管理能力が退化しているかもしれないなあ。2005.10






猫山

斎藤隆介(作) 滝平二郎(絵)

コレが「猫ババ」の語源なの?
「釣りキチ三平」のモトネタなの?
な〜んて想像してみたくなる作品。
子猫が可愛い。2005.9






ねこのだいくさん

鈴木タカオ

大工さんやパンやさんなど職人ものの本が大好きなlee。
この絵本の中の象さんの家の設計図に興味をもったらしく
いつまでも真剣に見入っていました。
ストーリーには興味を示さなかったのに。2005.12






おとうさんはスーパースター

中川ひろたか(作) 大橋重信(絵)

ナンセンスな内容にぴったりの濃い絵。
絵の力強さに子供も惹かれるらしくじっくり観察していました。
それにしてもこういうナンセンス絵本(?)、ウチの子供は好きだなあ。
繰り返し眺めては、ふたりでゲラゲラ笑っています。2005.12






お化けの海水浴

川端誠

落語絵本などでもおなじみの川端誠さんの絵本。
ウチの子供たちはこういう「愉快なお化け話」が大好き。
昔ながらのお化けキャラクター衆が海水浴にいくのですが
料理の鉄人道場六三郎そっくりなお化けもでてきます。2005.12






おつきさまはきっと

ゲオルク・ハレンスレーベン(絵) ケイト・バンクス(文) さくまゆみこ(訳)

「リサとガスパール」シリーズかと思ったらちょっと違って
ロマンティックなお月さまのおはなしでした。
月を見るのが大好きなyouは大喜び。
淡々とした文章もいい感じ。2006.1






おにたのぼうし

あまんきみこ(作) いわさきちひろ(絵)

私が小学生の頃買ってもらった本がまだ残っています。
子供たちは「死別」や「貧乏」、「病気」のお話を好みませんが、必ず毎年節分の日はこの本を読みきかせています。
いつかきっと心に響く日がくるはず。2003.2







おやすみサム

メアリー・ルイーズ・ゲイ(作) 江國香織(訳)



2006.2








おおきなきがほしい

さとうさとる(文) むらかみつとむ(絵) 

このコンビの絵本は夢が広がって、とても楽しい。
コロボックルシリーズを読めない小さな子供にはこちらがいいかも。
読んだ次の日、さっそくleeもツリーハウスの絵を描いていました。
確か、私も大昔描いた記憶があります。2006.7






おつきさまでたよ

寺村輝夫(さく) いもとようこ(え)

おつきさまが大好きなyouのために借りました。
いもとさんの絵はNHKでいつも見慣れているらしく
「いないいないばあ」の歌などを口ずさみながら、自分でページを繰っていました。2006.2